「道路インフラ点検の効率化・高度化で日本の道路を守る!【コンクリートテスター&ボルトテスターのご紹介】」編
打撃型非破壊検査機器の概要について紹介します
ITS-Squareでは、コンクリートテスター・ボルトテスターの使い方をわかりやすく紹介する動画を公開しています。
動画を見る時間がない方や、画像と文章で確認したい方は、こちらのページでご確認ください。動画ではわかりにくい部分の解説や、補足情報も紹介します。
今回は、コンクリートテスター やボルトテスター導入のメリットや背景など、入門的な内容を解説します。
動画内では機器の説明に重点を置き「映像を通したわかりやすさ」を優先した撮影・編集を行っています。実際の現場作業と手順等に違いがある場合もありますがご了承ください。

はじめに

道路インフラ点検の効率化・高度化で日本の道路を守る!【コンクリートテスター&ボルトテスターのご紹介】
道路インフラ点検とその課題

日本の道路老朽化対策として2014年に始まった道路インフラ点検により、国内の橋梁、トンネル、道路付属物などの点検は一通り行われました。
しかし継続的な点検・維持管理を行っていくために、さらなる効率化や新技術の導入が求められています。

打音検査のデメリット
トンネルや橋梁に使用されているコンクリートの点検で従来行われていた打音検査では検査する人の経験により測定結果にばらつきがあり、人材育成にもコストがかかります

専門技術者の不足
またコンクリートの健全性を総合的に判断するには専門的な知識が必要で、技術者が不足しています。

F11T遅れ破壊問題
主に橋梁添接部に用いられているF11Tボルトには遅れ破壊の問題が指摘されています。
遅れ破壊の問題を事前に予測することは困難といわれ、ボルトの破断や脱落が起きないよう対策が求められています。

道路附属物点検
標識や照明など道路付属物の場合、目視検査のみではボルトやナットの緩みが分からない、支柱内部の腐食が分からないという問題があります。
打音検査を行うとしても形状に応じた専門知識が必要となります。
非破壊検査機器による問題解決

このように道路インフラ点検には高度な技術が求められますが、慢性的に技術者が不足しており、やむを得ず知識や経験の乏しい人材が業務にあたることもあります。

これらの問題を解決するのが 、ハンマー打撃による非破壊検査機器です。
コンクリートテスターとは

コンクリートテスターは加速度計が内蔵されたハンマーでコンクリートを軽く打撃することで

加速度と時間を軸とした圧縮強度を推定する装置です。
専門知識は不要!誰でも測定できます。

以下について指標化します。
- 強度推定
- 劣化度合い
- 浮き・剥離

測定時のモードは、ポイントモード エリアモードの2つです

エリアモードでは計測されたデータを元に現況の可視化が可能です

様々な場面で活用できます。
- 新設コンクリート構造物の施工管理
- 既設コンクリート構造物の健全性試験
- 補修・補強工事の着工前と施工後の状態確認
- 構造物全体から詳細調査箇所の絞り込み
- 当サイト内ではページや動画でコンクリートテスターの情報を多数掲載しています。
- トップメニューのコンクリートテスターからご覧ください。
ボルトテスターとは

もう一つの打撃型非破壊検査機器 ボルトテスターをご紹介します。

加速度計が内蔵されたハンマーでアンカーボルトまたはナットを打撃し、弾性変形か塑性変形かを判定する装置です。

アンカーボルトの非破壊試験が叩くだけで簡単に実現でき、各種アンカーに対応しています。

遅れ破壊が問題となっている橋梁添接部 F11Tボルトの点検などで活躍しています。

(使用できる場面)
- あと施工アンカーボルト
- プラントや鋼橋のボルト
- トラックやバスなどのホイールボルトの健全性検査
- ナットの緩みの検知
- 当サイト内ではボルトテスターについて情報を多数掲載しています。
- トップメニューのボルトテスターからご覧ください。
NDIS、JIS、NETIS各種規格に登録

コンクリートテスター
- NDIS:日本非破壊検査協会規格
ボルトテスター
- JIS:日本産業規格
- NETIS:新技術情報提供システム

「国土交通省 点検支援技術性能カタログ」 にも掲載
- 各規格への掲載に関する最新情報については特設ページをご覧ください。
2つのハンマーが道路インフラを守る!

ハンマー打撃型の非破壊検査機器を使用することで、これまで検査にかかっていた時間や費用のコストが半分程度になった事例もあります。

誰でも叩くだけで計測できるため、高度な点検・維持管理が持続可能となります。

2つのハンマー型テスターが日本の道路インフラを守り、安心、安全に貢献できると考えています。
もっと詳しく知りたい方は・・・

its-square(当サイト)をご覧ください
まとめ
コンクリートテスター(CTSシリーズ)とボルトテスター(BTSシリーズ) 使用で解決できる課題など社会背景も含めて動画で解説しました。
気になる点・詳しく知りたい点があれば、オンラインによるデモ・個別のご説明も承ります。
上記オンラインデモ受付から、まずは空き状況をご確認ください。
各テスター(CTS & BTS) の仕様詳細はこちらへ
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