「3次元計測データを用いたノンフレーム工法に関する技術支援のご紹介」編
ノンフレーム工法への各種支援技術についてご紹介します
ITS-Squareでは、土木工事への支援技術を紹介する動画を公開しています。
動画を見る時間がない方や、画像と文章で確認したい方は、こちらのページでご確認ください。動画ではわかりにくい部分の解説や、補足情報も紹介します。
今回は、3次元計測データなどを用いてノンフレーム工法を支援する様子を解説します。
動画内では機器の説明に重点を置き「映像を通したわかりやすさ」を優先した撮影・編集を行っています。実際の現場作業と手順等に違いがある場合もありますがご了承ください。

はじめに

3次元計測データを用いたノンフレーム工法に関する技術支援のご紹介
ノンフレーム工法とは

斜面を安定させる工法の一つ ノンフレーム工法について まずは簡単にご紹介します

ノンフレーム工法のしくみと部材
ノンフレーム工法は地山を補強・保護することで 斜面の崩壊や地すべりを未然に防ぎ 安全を確保することを目的としています

部材は
- ①補強材として斜面に打ち込むロックボルト
- ②ロックボルトに被せる支圧板
- ③頭部連結材として巻き付けるワイヤーロープ
から構成されています(実際に施工された様子)

法枠工法との比較
法枠工法と比較すると自然斜面の木々や緑を残したうえで施工可能な点が大きな特徴です

ノンフレーム工法の特徴
- 環境・景観保全を実現
- 大幅な工期短縮が可能
- コスト縮減に貢献
- 厳しい現場状況下でも施工が可能
- 施工ヤードの確保が容易
3次元データを用いた技術支援メニュー(一部)

シミュレーションによる支援
弊社では三次元計測データを用いたシミュレーションによる技術支援を実施しております
その一部を4つのトピックに分けてご紹介します
- ①現況地盤を点群からモデル化
- ②補強材打設位置シミュレーション
- ③頭部連結材シミュレーション
- ④樹木干渉シミュレーション
①現況地盤を点群からモデル化

3次元点群データを元に現況地盤のメッシュデータを作成することで横断図ベースの手法と比べて より詳細な現場状況を確認できます

特に自然斜面の施工現場では斜面の凹凸まで確認できるため
三次元データでの現場状況の把握は非常に効果的です

斜面上に樹木が繁茂している環境での測量のためUAVやレーザスキャナよりも ハンディスキャナによる点群取得が適しています ※この現場における比較

ハンディスキャナによる点群取得は別動画でご紹介しています
- おすすめ動画はです
- YouTubeITS-squareチャンネルでは他にもさまざまな測量や支援についてご紹介しています。
②補強材打設位置シミュレーション

次は作成した現況地盤メッシュデータを元に補強材の打設位置をシミュレーションします

今回の現場では4ブロックに分けて検討します

等高線作成

法線、法面方向などの設定→施工ライン描画→オフセット描画→1エリア目完了

2エリア目以降も同様にシミュレーション

最後に分割境界(擦りつけ部)を修正

(分割境界修正続き)

シミュレーション終了です
補強材の打設位置が白い点で表示されました
③頭部連結材シミュレーション

補強材の打設位置をもとに頭部連結材のシミュレーションを行います

ロックボルト配置位置を元にワイヤー線描写

重複部削除

中間点追加など微修正

シミュレーション終了です

頭部連結材が黄色のラインで表示されました
④樹木干渉シミュレーション

樹木の点群がはっきり写っている場合は より詳細な ②補強材打設位置シミュレーション ③頭部連結材シミュレーションが可能です

樹木を迂回したり 追加で打設位置を設けたりと より詳細なシミュレーションを行うことができます

樹木が写っている点群で樹木干渉チェックを行う

(迂回→迂回と追加)シミュレーション終了です
各種納品データの作成

このようなシミュレーションを実施した後 書く納品物を作成するサポートも行っています
- 展開図
- AR
- 数量算出
- CIM
ご興味がありましたら弊社の窓口やお問い合せフォームからご連絡ください
もっと詳しく知りたい方は・・・

its-square(当サイト)をご覧ください
まとめ
ノンフレーム工法による法面工事の際、三次元測量などさまざまなICT技術を用いて負担を軽減することができます。
弊社では測量から納品物の作成まで、さまざまな側面から技術支援を提供可能です。
気になる点・詳しく知りたい点があれば、オンラインによるデモ・個別のご説明も承ります。
上記オンラインデモ受付から、まずは空き状況をご確認いただけます。
お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
