【点検支援技術性能カタログ】にコンクリートテスター・ボルトテスターが掲載!

点検支援技術性能カタログとは?

点検支援技術性能カタログとは、国土交通省による「道路インフラメンテナンスへの新技術の導入促進」の一環として策定されました。従来行われてきた近接目視による定期点検を補完・代替・充実する技術を活用するための要領改定の1つです。定期点検の効率化・高度化を推進します。

国土交通省

国土交通省の任務、報道発表資料、政策、統計情報、申請・手続きに関する情報を掲載しています。

令和4年(2022年)9月、コンクリートテスター【CTS】とボルトテスター【BOLT-Tester】が
点検支援技術性能カタログに掲載されました!

掲載先

各資料の掲載先リンクは以下の通りです。コンクリートテスターとボルトテスターの掲載内容は後半で抜粋を紹介しますのでご活用ください。

掲載一覧

国交省ホーム>政策・仕事>道路>道路に関する新技術の活用>点検支援技術性能カタログ

橋梁版にはボルトテスター、トンネル版にはコンクリートテスターとボルトテスターが掲載されています。
「橋梁」、「トンネル」各シートで、文字列検索機能でコンクリートテスターの場合「CTS」、ボルトテスターの場合「BOLT」を検索

各技術のカタログ

国交省ホーム>政策・仕事>道路>道路に関する新技術の活用>点検支援技術性能カタログ>点検支援技術性能カタログ全文(点検支援技術性能カタログ(橋梁・トンネル) 全文

  • 第2章 性能カタログ
    • ■非破壊検査技術
      • トンネル 
  • 付録2 技術の性能確認シート 目次
    • 非破壊検査技術(橋梁)_3
    • 非破壊検査技術(トンネル)

いずれもpdf内検索機能でコンクリートテスターの場合「CTS」、ボルトテスターの場合「BOLT」を検索

コンクリートテスター【CTS】掲載内容抜粋

点検支援技術性能カタログ(令和4年9月)掲載技術一覧表より

コンクリートテスター ハンマー

点検支援技術の分類

非破壊検査技術

技術番号

TN020014-V
※V以降の4桁の数字は内容更新時に変更されます。

技術名

ハンマ打撃によるコンクリートの非破壊検査装置CTS

対象部位

覆工の横断目地/覆工の水平打継ぎ目/覆工天端/その他覆工面/坑門

変状の種類

本体工におけるうき/はく離/表面近くの空洞

検出項目

ハンマが打撃対象物に貫入する際の機械インピーダンスと反発する際の機械インピーダンス

技術概要

CTSは、加速度計を内蔵したハンマでコンクリートを打撃したときの打撃応答波形を測定・解析することにより、非破壊でコンクリートの圧縮強度や、表面近傍(表面から50mm程度まで)のうき・はく離および表面の劣化度合い(塑性化等)を検知するコンクリート用の計測器です。
 本計測器により、推定強度(STR値)、表面劣化度合い(INDX値)および表面剥離指標値(STAT値)が得られます。うき・はく離の検査を行う場合、このうちSTR値を用いた各測定点での相対比較によりその評価を行います。計測結果は即座に本体ディスプレイ上に表示され、データ整理は表計算ソフトを用いて行います。

点検費用

測定数量:3250点
※測定用足場、高所作業車、交通規制の費用は別途
外業:84,800円(コンクリート表面処理、測点マーキング含む)
内業:70,500円

技術の性能確認シートより

ハンマ打撃によるコンクリートの非破壊検査装置CTS

試験の概要
  • 試験日:令和4年 2月 18 日
  • 気温:13 ℃
  • 風速:2.6m/s
  • 試験場所:施工技術総合研究所
  • 検出項目:本体工におけるうき/はく離/表面近くの空洞
  • 試験区分:標準試験
  • 試験で確認するカタログ項目:計測精度
対象構造物の概要
表面近傍(深さ10mm~50mm)に空洞を模したコンクリート供試体計16体を対象に測定を実施。
試験方法(手順)
  1. 縦横50mmピッチのメッシュを罫書き、各マスの中央を打撃し測定を行う(縦12マス×横15マス)
    本試験では、各マスにつき1回ずつ測定を行った
  2. 測定したデータをPCに転送し、表計算ソフトにより測定結果の整理を行う
    測定値の相対比較により変状位置を特定する
  3. 各試験体の変状位置(設計位置)と測定結果を比較し、検出精度の確認を行う

比較対象を得るため、立会者による計測機器の設置状況:未実施

試験結果の比較
正解位置
当該技術による計測結果

「技術の性能確認シート」ではNo.16まですべての結果を掲載しています。

※本実験では目地部の測定は行わなかった
※空洞箇所の判定について、各供試体ごとに得られた測定値の20%トリム平均値を求め、その値の2σ未満を空洞部とした

(1)当該技術により検出した空洞箇所数210
(2)当該技術で検出した空洞箇所数のうち供試体内の空洞箇所数198
(3)供試体内の空洞箇所数387

(1) = S1+S2
(2) = S2
(3) = S+S2

検出率:(2)/(3)0.512
的中率:(2)/(1)0.943

ボルトテスター【BOLT-Tester】掲載内容抜粋

点検支援技術性能カタログ(令和4年9月)掲載技術一覧表より

ボルトテスター ハンマー

点検支援技術の分類

非破壊検査技術

技術番号

橋梁  :BR020028-V
トンネル:TN020015-V
※V以降の4桁の数字は内容更新時に変更されます。

技術名

ボルト・ナットの健全性検査装置BOLT-Tester

NETIS登録番号

HK-180001-VE

対象部位

吸音板/天井板/照明/ケーブル類/警報表示板/標識/ジェットファン/その他附属物
 (それぞれの取り付けボルトやナットが対象)

変状の種類

附属物本体・取付部材等の緩み

検出項目

打撃対象物の機械インピーダンス。反力の時間遅れおよびパワー比

技術概要

BOLT-Testerは、あと施工アンカーやナットの健全性をハンマ打撃によって検査する計測器です。衝撃加速度計を内蔵したハンマでボルトやナットを打撃し、その時に得られる反力の時間波形によって健全性の評価を行います。ボルトの固着不足やナットの緩みなどがある場合、打撃に対する反力の生成に遅れが生じ、測定波形からこの挙動を読み取り検査を行う技術です。

点検費用

施工条件:トンネルジェットファン取付あと施工アンカーの調査
測定数量:あと施工アンカー260本 3回打撃/本
※測定用足場、高所作業車、交通規制の費用は別途
外業:109,800円
内業:89,925円

技術の性能確認シートより

ボルト・ナットの健全性検査装置BOLT-Tester

試験の概要
  • 試験日:令和4年 2月 18 日
  • 気温:13 ℃
  • 風速:2.6m/s
  • 試験場所:施工技術総合研究所
  • 検出項目:附属物本体・取付部材等の緩み
  • 試験区分:標準試験
  • 試験で確認するカタログ項目:計測精度
対象構造物の概要(その1)
写真-1 供試体A(ナット有)
写真-2 供試体B(ナット無)
試験方法(手順)
写真-3 測定状況(供試体A)
写真-4 測定状況(供試体B)
  1. 各ボルトに対して軸方向に打撃を行う
    本試験では、各ボルトに対して10回ずつ測定を行った
  2. 測定したデータをPCに転送し、打撃力波形の整理および各種指標値を計算
  3. 打撃力波形および各種指標値の相対比較により異常の有無を判断する

比較対象を得るため、立会者による計測機器の設置状況:未実施

試験結果の比較
測定波形【A-1】
測定波形【A-5】
測定波形【B-1】
測定波形【B-5】

「技術の性能確認シート」では供試体A、Bの結果をそれぞれ8ケース掲載しています。

  • 一部のケース以外では、波形形状は全て類似しており、波形形状のみで判別することは難しい
図1 機械インピーダンス値の計算結果(供試体A)
  • 健全なアンカーA-1とA-6の平均を基準として、各ボルトで得られた機械インピーダンス値の比を算出
  • 健全部と比較して機械インピーダンスが明らかに低い箇所(5%以上の低下箇所)を異常部と判定
図2 機械インピーダンス値の計算結果(供試体B)
  • 健全なアンカーB-1とB-6の平均を基準として、各ボルトで得られた機械インピーダンス値の比を算出
  • 健全部と比較して機械インピーダンスが明らかに低い箇所(5%以上の低下箇所)を異常部と判定
ボルト
番号
ボルトの状態供試体番号
AB
1健全
2根入れ長120mm××
3根入れ長70mm×
4深さ75mmから40mmの範囲に切り欠き
5深さ90mmから40mmの範囲に切り欠き
6健全
7先端60mm範囲に接着剤無し×
8先端60mm範囲に接着剤無し

○:検出可
×検出不可

  • 切り欠きは、波形レベルでひずみが生じているため、健全部との比較等をしなくとも、波形単体で異常の判別が可能
  • その他の状態については、機械インピーダンスを算出し、健全部との比較を行う事で評価が可能である
対象構造物の概要(その2)
図-1 供試体概要
写真-1 供試体(側面)
写真-2 供試体(正面)
試験方法(手順)
写真-3 測定状況(大ハンマ軸方向打撃)
写真-4 測定状況(中ハンマナット側面打撃)
  1. 測定対象に対し、大ハンマによる軸方向の打撃および中ハンマによるナット側面の打撃により測定を行う
    本試験では、各条件での打撃回数を10回とした
  2. 測定対象以外のボルト・ナットのトルク値は200N・mで締結した状態で、測定対象に対する導入トルクを200N・m、100N・m、50N・mと変化させて測定を行う
  3. 本試験では機械インピーダンス値の相対比較により判別可否の判断を行う

比較対象を得るため、立会者による計測機器の設置状況:未実施

試験結果の比較

ナットを横から打撃して測定

【中ハンマの測定結果】
  • 測定対象以外のボルト・ナットは200N・mで締結した状態
  • トルク50N・mは、テンションの有無を問わず、判別が可能

ボルト頭部を軸方向に打撃して測定

【大ハンマの測定結果】
  • 測定対象以外のボルト・ナットは200N・mで締結した状態
  • トルク50N・mは、テンションの有無を問わず、判別が可能
  • テンションが導入さていない場合は、トルク100N・mと200N・mも判別が可能

コンクリートテスター・ボルトテスターの詳細や活用方法

各テスターのさらに詳しい機能や活用方法についてはこちらもご覧ください。

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