ボルトテスターによる計測【BOLT-Tester】

ボルトテスター(BOLT-Tester)は
アンカーボルト、トラックのホイールボルト、鋼橋のボルト・ナットなどの健全性を打撃によって検査する装置です。

日本産業規格 JIS 登録について
JIS Z2339:2024
非破壊試験ーボルト接合部の機械インピーダンスの測定方法

ボルト接合部の機械インピーダンスを打撃によって測定します。対象はボルトと部材とが接合された部位、又はボルトとナットとで部材と接合された部位です。

令和4年(2022年)9月、コンクリートテスター【CTS】とボルトテスター【BOLT-Tester】が
点検支援技術性能カタログに掲載されました!

ボルトテスターとは?疑問にすべて答えます!

ネットからのお問い合わせ(株)アイティエスは、ボルトテスターの全国販売代理店です。お気軽にお問い合わせください。

ボルトテスターの特徴

従来の打音検査に比べ、誰でも手軽に客観的な検査が可能です!

ボルトテスター 非破壊検査 ケミカルアンカー 打音検査 代替

アンカーボルトの品質、固着状況の診断は、専門の検査員による打音を確認する試験・検査を中心に行われていますが、高度な熟練度が要求されます。

「ボルトテスター」はケミカルアンカーの健全性検査のために開発されました。誰でも手軽に客観的な非破壊検査が可能です。

ボルトテスターの価格

CTS-03 V4 ボルトテスター 日東建設 windows タブレット
現在、タブレットPCは付属しておりません

標準価格 オープン価格

ボルトテスターの仕様については、こちらもご覧ください。

活用事例

ボルトテスターは、ケミカルアンカーボルトの他、プラントや鋼橋などのボルト・ナット、トラックやバスなどのホイールボルト道路附属物関連のボルト・ナットなどの健全性診断に利用可能です。

鉄塔 ボルトテスター 非破壊検査 打音検査 健全性
鉄塔
鉄塔土台 ボルトテスター 非破壊検査 打音検査 健全性
鉄塔基礎
ナット ボルトテスター 非破壊検査 打音検査 健全性
ナット
道路案内板 道路標識 道路付属物 ボルトテスター 非破壊検査 打音検査 健全性
道路案内標識
道路案内板 道路標識 道路付属物 土台 ボルトテスター 非破壊検査 打音検査 健全性
案内標識基礎

F11T

F11T 非破壊検査 ボルトテスター 使い方 NETIS 日東建設 打音 CTS-03 BTS 橋梁点検 添接部

F11Tなどの高力ボルトは鋼橋や歩道橋などで昭和後期に頻繁に利用されていたボルトですが、平成に入り「遅れ破壊」の事例が多く報告されるようになりました。

点検・調査方法としては打音検査や超音波による調査が行われていますが、打音検査では点検者の技量に左右されることが多く、また超音波の場合は精度は高いですが作業効率が低くなります。

ボルトテスターではタブレットに表示される波形を確認しながら計測を行なうため点検者の技量に左右されず、ボルト頭部を軽く打撃するだけで、小さな亀裂から破断まで検出します。

また、計測したデータはタブレットまたはPCに随時保存されます。

ボルトテスターによるF11Tの検査については、こちらでも詳しく紹介しています。

他の健全性検査にも応用可能

ボルトテスターは、当初ケミカルアンカーボルトの健全性試験技術として開発されましたが、プラント鋼橋などのボルト・ナットの締め付け具合や、トラックバスなどのホイールボルト・ナットの健全性診断など広い分野に応用することが可能です。

また、計測値の評価は相対評価となるため、健全な状態不健全な状態を計測し、違いが出るものであれば利用できると言えます。

金属系の目的外利用の事例としては「サンドイッチ床板における高流動コンクリート充填状態の検査」などがあります。

このほかにも、さまざまな活用事例について以下のページで紹介しています。

計測時の現場名・ボルト名 設定事例

ボルトテスターの計測時に設定するパラメータには「現場名」と「ボルト名」があります。
それぞれの設定方法について事例をもとにご紹介します。

道路附属物検査の場合

支柱板厚の検査 非破壊検査 ボルトハンマー 道路付属物

現場名(例:〇〇附属物点検)、ボルト名は打撃対称ごと(例:N1、N2等)に設定し、それぞれ複数回打撃する。

F11Tボルト健全性検査の場合

F11Tボルト 点検 非破壊検査 ボルトテスター

現場名(例:〇〇橋)、ボルト名( 桁ごと)たとえばG1-添接G2L側-ガセットなどとし、各ボルトの打撃数及び計測順序を一定にして打撃する。

ボルト名変更の手間を省き、計測時間の短縮が図れます。

現場名、ボルト名の設定などボルトテスターによる計測の手順については、こちらでも詳しくご紹介しています。

仕様・機器構成

ハンマーアタッチメントの種類

ボルトテスター アタッチメント 種類
左から大、標準、小
ボルトテスター アタッチメント インパクタ
インパクタ(極小タイプ)

各種ハンマーアタッチメントを利用した目的外利用の事例として「FRP」、「塩ビ管」、「リベット」などの健全性検査があります。

ボルトテスターの仕様については、こちらもご覧ください。

ボルトテスターの基本原理

bolt-tester ボルトテスター ボルト点検 非破壊検査
アンカーボルト ボルトテスター 非破壊検査 打音検査

アンカーボルトが健全に施工されていると、打撃によって多少 「弾性変形」しますが、打撃終了後は元に戻ります。ボルトが健全であるほど、弾性変形に対する抵抗(弾性係数)も大きくなります。

一方、ボルトが不健全な場合、打撃によってアンカーボルトを支える接着剤などに塑性変形が生じ、弾性係数の低下、波形の歪みが発生します。

更にボルトの結合が弱いと、打撃でボルトが動き、ボルト先端が母材に衝突して打撃力波形が双方となる現象が発生します。

BOLT-Testerは、このようなボルトの健全性と打撃力波形の関係をもとにアンカーボルトの健全性を判定します。

特許 第6186241号 ボルトの健全性診断方法

ボルトテスターの原理・仕組みについては、以下のページもご覧ください。

ケミカルアンカー健全性検査の原理

新設アンカーの計測

ボルトを軸方向へ打撃し、反力の時間遅れを見ることで、健全性を評価することができます。

ボルトテスター BTS-03 正常波形

健全なボルトの打撃力波形

波形はピークに対してほぼ左右対称
 
ボルトの状態でやや波形が乱れる事はあるが、ピーク(最大点)が一つしかない波形となる

ボルトテスター BTS-03 やや変形波形

やや塑性変形を起こしたボルトの打撃力波形

打撃力に対するボルトの反力に時間遅れが生じ、ピークがやや広がった波形となる

ボルトテスター BTS-03 不健全な波形

不健全なボルトの打撃力波形

打撃力に対する反力の発生に大きな時間遅れが発生し、ピークが双山の波形となる

既設アンカーの計測

トルクレンチとボルトテスターを併用して、既設アンカーの計測を行うことができます。

  • ベースプレートを固定しているボルト・ナットの場合、ナットを打撃し、ゆるみがあるかを確認する。
  • ダブルナットの場合は上下ともに打撃し確認する。
  • ゆるみがある場合はトルクレンチで締め直しを行なう。
  • その際、規定トルクに達しない場合は、ボルトの固着状態に異常があるかナットのねじ山のつぶれなどが想定される。

ボルトテスター(BOLT-Tester)の仕様・価格など詳細はこちらへ

ボルトテスター

ボルトテスターの価格・仕様【BOLT-Tester】

ボルトテスターの仕様・価格【BOLT-Tester】 ※CTS-03デバイスとセットの場合の仕様となります。 名称BOLT-Tester適合規格NETIS (HK-180001-VE)収納ケース390mm x 240mm…

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