コンクリートテスター(CTS-02シリーズ)は
非破壊でコンクリートの健全性を検査することが出来る
コンクリート構造物の健全性検査装置です
令和4年(2022年)9月、コンクリートテスター【CTS】とボルトテスター【BOLT-Tester】が
点検支援技術性能カタログに掲載されました!
コンクリートテスターとは?疑問にすべて答えます!
コンクリートテスター CTS-02v4の特徴
こんなお悩みはありませんか?
打音検査では検査する人の経験により測定結果にばらつきがある…人材育成にコストがかかる…
コンクリートの健全性を総合的に検査したい…
コンクリートテスターを導入すると…
測定対象をハンマーで打撃するだけ
普通コンクリート(10~30N/mm2)の他、
高強度コンクリート(30~150N/mm2)の推定が可能
コンクリート表面近傍(5cm程度)の剥離、浮きなどの推定が可能
打撃方向による補正は不要
加速度センサーにより一瞬の打撃力を測定していることから、打撃の向きによる補正は不要です。
詳しくは以下のページもご覧下さい。
コンクリートテスターの価格
標準価格 600,000円(税別)
コンクリートテスターの仕様については、こちらもご覧ください。
【ポイントモード】表面強度の計測
計測時間・データ処理時間の短縮が可能です!
基本的な計測方法
コンクリートテスター(CTS-02v4)を使用した、表面強度の基本的な計測について紹介します。
局部的な強度推定の際にはポイントモードで計測を行います。
計測モード | Point(ポイント)モード |
計測範囲 | 局部的な計測 |
比較対象 | リバウンドハンマーに対応して、特定点での圧縮強度を推定 |
メッシュサイズ | 3cm 程度 |
計測の流れ
- 計測範囲を5x5の3cmメッシュにマーキングする
- 計測は同一箇所を打撃しないように注意し、メッシュの交点を21点打撃する
- 本体にて自動的に平均を算出し、その値の±20%を超えるデータが除外される
21回目の打撃をした際に直前の20回の単純平均値を算出し、その値の±20%をレンジとしてはみ出た計測値を除外します
- 除外されたデータがあった場合には計測点数の数値(打撃カウンター:画面表示[N]の値)が減少する
- 計測点数が20以上になるまで追加で打撃し、±20%の範囲に収まる20回の計測値の平均値を推定強度として採用
パソコンへデータを転送した際には除外されたデータも保存されます(フラグがついて区別されます)
【エリアモード】面的な劣化診断
打音検査の客観的な評価が可能です!
基本的な計測方法
コンクリートテスター(CTS-02v4)を使用し、既設構造物の面的な強度測定または劣化診断、調査・点検を行う際はエリアモードで計測を行います。
計測モード | Area(エリア)モード |
計測範囲 | 面的な計測 |
比較対象 | 打音法に対応して、強度・劣化・剥離などの健全性を診断 |
メッシュサイズ | 10~50cmの間隔 (対象の大きさによって変更) |
計測の流れ
- 通常、ひとつのサイズが10~50cmの間隔でメッシュを設ける
- 計測はメッシュ内を複数回打撃し、平均値を採用
- それぞれのメッシュがX-Y座標に当てはまるよう計測を行う
- 一つのポイントで打撃したら、本体側でポイントを移動させる
- これを繰り返し表面全体を計測する
- 計測結果はX-Yの表となりますので、表計算ソフトの等高線グラフを作図することにより現況の可視化が可能です。
- 等高線グラフを作図する際には、X-Yのどちらか一方または両方が10個以上になるようにメッシュを作成するとより見やすいグラフとなります。
- メッシュサイズを小さくした方がより細かい計測結果が得られますが、それにともない打撃回数も多くなることから適度なバランスを取ってください。
- 各メッシュ内の打撃回数は、10cmピッチでは3回、30cmピッチでは5回、50cmピッチでは10回が目安となります(3回の場合は正三角形の頂点、5回の時はサイコロの目のように打撃してください)
打音検査による劣化診断の問題点を解決
打音検査とコンクリートテスターの比較
- 計測する人による主観的な評価のためばらつきが出やすく、人手不足により技術の継承が進んでいない
- 判定結果がデータとして保存されない
- 人によって叩く力が違っても本体内で自動補正されるため影響がでない
- 習得に時間かかからず人材育成のコスト減
- 測定結果は直接パソコン内に取り込み、電子データとして保存が可能
客観的な評価
視覚的なデータで誰もが検査結果を確認できます!
データの見える化
パソコンにデータを転送(CSVファイル化)
Excelアドオンツール
(株)アイティエスでは、パソコンに転送した検査データを分かりやすく取りまとめるための独自ツールを用意しています。
波形解析ツール
転送された波形データを複数選択し、それらを1つのグラフにまとめます。また選択した波形データをひとつずつのグラフで並べて表示する機能もあります。
等高線グラフ作成ツール
Areaファイルを読み込み、範囲を選択した部分の等高線グラフを作成します。また、凡例の色や刻み幅、陰影や罫線の有・無などの設定変更も可能 です。
データの保管方法
データの保存領域は「SITE」(サイト)という大分類の中に「PNT」(ポイント)というX-Yの座標で区切られたスペースになります。
PNTは128×128の大きさがあり、計測データはこのX-Y(例として1-1や2-1など)のスペースに保存されていきます。
基本原理・仕組み
「打撃による力」を加速度センサーが感知、測定波形に変換
コンクリートテスターの基本原理については、以下のページで詳しく解説しています。
打撃力の速度依存性の解消
打撃力は速度の1.2乗に比例することから、本体にて自動補正をしています。
打撃力が弱いときは計測できません。強すぎるときはビープ音が3回鳴りエラーとなります。
初めての計測時には、打撃力を最初は弱く、徐々に強くしていきビープ音が1回鳴り計測できる強さを体感で覚えてください。
詳しくは以下のページで解説しています。
リバウンドハンマーとの比較(精度・時間)
非破壊による圧縮強度推定方法として今までは主にリバウンドハンマー(シュミットハンマー)が利用されてきました。
リバウンドハンマーでは計測表面の研磨、打撃角度の補正、計測値の換算作業が必要となりますが、CTS-02ではそれらの作業が不要となります。
リバウンドハンマーとコンクリートテスターの精度比較
- リバウンドハンマーの計測精度は圧縮試験機との誤差率が±50%となります。
- コンクリートテスターCTS-02v4の計測精度は±20%となり超音波試験や衝撃弾性試験と同様の精度となります。
誤差率±50%
誤差率±20%
※(社)非破壊検査協会発行「非破壊検査 検査と材料評価」より抜粋
その他の違い
リバウンドハンマー | コンクリートテスター | |
現象 | ハンマー打撃 | ハンマー打撃 |
基本原理 | 反発度 | 反発抵抗力 |
要請事項 | 表面の塑性変形 | コンクリートの弾性変形 |
計測量 | 反発係数 | 機械インピーダンス |
計測形式 | 機械(バネ)式、反発距離計測 | 電子計測、加速度計測 |
開発年 | 1948年 | 2002年 |
CTS-02v4の仕様・価格など詳細はこちらへ
コンクリートテスターの価格・仕様【CTS-02v4・CTS-03v4】
コンクリートテスターの仕様・価格【CTS-02v4】 名称CTS-02V4(Concrete Test and Surveyer)適合規格NDIS3434-3収納ケース390mm x 255mm x 120mm本体108…
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